6番乗り場から発車します

駅の待合室のドアと車両のドアが綺麗に重なる

白く塗られた木製と無機質なコンクリート

 

この街が故郷だとどんな気分だろうと思いながら歩く。が、徒歩圏内にスーパーは見当たらないし、道路標識は色褪せて赤がくたびれたピンクだし、すれ違う車はきゅるきゅる…がうんがうんと消化不良な音を立てるし、駅前のリサイクルショップはコンセプトと商品の扱いが極端で熟女バーの連絡先は絶対に個人の携帯番号だ。適当な街だ。そんな適当な街にも城はある。歴史は眠る。

花は微笑み銀杏は舞う。