ママに殺される

「来年、お母さんは私を殺すの」

夢の中の友人はそんな事を言った。

現実でも仲良しなあの子、夢に来るのは初(私が行ったのかもしれない)

そこで私とあの子は同級生になっていて母親に手を引かれ流れでドーナツショップにいた。小学生だったから意志は無視される年で、友人のママは表層は綺麗だった。私のママは外の顔だった。

ママたちはお話に夢中だから私達は共通のアニメの話をするふりをしながら、本音を交換した。サーカスのテントの種明かしをするように。第一声の殺人予告。大事な事ほど小声で話す。

私は何をしたんだっけ。あの言い方は物理でなく精神を内面を脅かす性質のものだった、から先にレゾンデートルを破壊したんだ。誰にも告げないで。悪口は言わない。言ったら治るから。顔を洗って磔の言葉を崇拝して禁断の酒を煽った夜だった。