2023-01-01から1年間の記事一覧

長い前髪の隙間から眼光がきらりと光る

カウンセリングを受けていた。何か大病を患ったわけではない。体は健康。どうやら事故のショックを和らげるために受けているらしい。 メインの医者はレモン農家のあの人。助手は初老の男性。鮮やかなグレイヘアを丁寧に手入れして、顔の皺も上品だった。カウ…

もどれみよ

最近は料理をしている。 クックパッドとYouTubeがあるから作ったことなくても何とかなるやろって能天気に考える。 料理が好きという訳でもない。母親が料理ガチ勢で油1つでも何種類もあるし、幼い時私が小麦アレルギーあるのにお菓子作りをしていたから嫌悪…

係員の指示に従ってください

ピンポーーーーン!!!係員の指示に従ってください 改札の警告音が無人駅に鳴り響く。ああ、入場うまく行ってなかったのか。今日は職場最寄りの出発が5分遅れて、久々に乗り換えダッシュした。お昼は飴玉しか食べていないから体力0.2の状態で走るとマイナス…

大方バスに乗ってます

基準は変わる。学校や試験、公募、採用、生活、美意識、精神、時が流れれば昔の常識は非常識で非常識が常識になる。それは自身の価値観もそうであれだけ好きだったゲームや本やファッションもガラリと変わる。自身の知らない所で視野と意識が組み変わる。変…

ママに殺される

「来年、お母さんは私を殺すの」 夢の中の友人はそんな事を言った。 現実でも仲良しなあの子、夢に来るのは初(私が行ったのかもしれない) そこで私とあの子は同級生になっていて母親に手を引かれ流れでドーナツショップにいた。小学生だったから意志は無視…

6番乗り場から発車します

駅の待合室のドアと車両のドアが綺麗に重なる 白く塗られた木製と無機質なコンクリート この街が故郷だとどんな気分だろうと思いながら歩く。が、徒歩圏内にスーパーは見当たらないし、道路標識は色褪せて赤がくたびれたピンクだし、すれ違う車はきゅるきゅ…

ここらへんにあった

今年後半は生活が根っこからぐるんと変わったけど開けたら開けたでまた変わる。 それがいつになるかってのはまだ決まっていないけど、その時がいつ来てもいいように用意してる。 部屋の掃除を趣味にして通販もしない。本も雑誌も服も買わない。料理して人と…

モザイクタイルな時間軸

私は頭の中で出来事を先に済ませてしまう癖がある。例えば、なにかミスをしたとする。この時考えるのは、どの上司/先輩に報告して…と先の手順を思うのだろうけど、私は更に先まで考える。 怒られるシチュエーションからその後の家に帰る時に流すプレイリスト…

目には目を歯には歯を俺には何を?

ぶどうのお酒だっけ。期間限定のサワーだった気もする。覚えてない。 もう年末だから、大掃除をしなくちゃ。と言っても部屋少ないから台所を徹底的にやるくらい それと3段脚立が2つあったから、片方をジモティーで売った。すぐ引き取り手がついて「すげー」…

己を殺す

今年 家が漏水。友達のカクテルを飲む。お花見をする。エッセイの先生になる。大切な人が入院する。──四半世紀を迎える。──魔女と名乗る。表現者とカレー。絵を描く。仕事を辞める。マーチンを買う。ぎょええ。クールフールラストライブ。きんにくんの会爆誕…

清く正しい過ちと

生活をする。最近はそれが1日の合言葉になっている。来年の目標は立てるものなの? 最近、毎日投稿チャレンジをしている。noteとはてなブログで2拠点投稿。これが思ったより楽しい。 はてなブログは日記、noteは創作の発表場に分けようと考え中。

湿ったマッチで罅を塞ぐ

街の中心からちょっと離れた緑のあるところで、カフェでも開きたいね。 結局みんな行き着く先は古民家カフェなのかな。穏やかにひっそりと、空気の良いところで余生を過ごすのが。本心は今すぐやりたいけど難しい。 生まれてからずっと都心の人と、規模は違…

生活基盤を立て直そう

今年の後半はどどどどっと過ぎていきました。怒涛という表現があるけど、それよりも切り替わりが目まぐるしく、雪崩のよう。 夏なのに雪崩秋なのに雪崩。職が変わり交わる相手が変わり生活習慣や人間関係も変わった。食生活も変わったけど体重は変わらない。…

日めくりカレンダーをめくるうさぎ

12月に突入した。実感がなかったけど、私の中ではまだ10月だけど現実は12月なのだ。グッバイ2023。 もう少し秋を引きずりたいので、藝術をインプットした写真をここに残す 前橋river to river 利根川周辺にひっそりと湧く空間アート。写真は妖艶なフクロウさ…

罪名「ときめき」

初めて降りた駅なのに「ここが安息地だったのか」と本能が言い放った。 互いにキャパシティが不足していただけだった。あの人は生きる器で私は開く器。 髪質が変わって髪が早く伸びた。爪も伸びてる 2度目があったということは大体の事は伝わったかもしれな…

マイナスにマイナスをぶつけて

外面的な癖は多少時間が掛かるが抜くことは可能だ 。しかし内面的な癖は時を重ねるに連れ体の何処かに癒着してなかなか剥がれてくれない。 切り落とすことに成功しても、根の深い部分は大樹のように染み込んでいるからそこを取り除くのはほぼ不可能である。…

蛇の幸福論、もしくは舌を割った鷹

食後のコーヒーを飲みスプーンについたアイスを舐めながら地上波の電波を眺める。 画面の中には現社に出てくる大文字3文字に略された国際機関みたいな名前のアイドルグループがキラキラした表情を浮かべ流行りのスイーツを食べていた。アイドル業界も多様性…

形骸記憶匿名酒飲

流線を描く青を眺めながら「何を解放するか」と考える。もうあの匣は空に等しいというのに。内臓も全て抜き出して唯一残したアイデンティティだけで成り立たせているのに。これ以上手を出すとしたら犯すしかない。最後まで丁寧にしないと。なんてドメスティ…

嘘の束縛

涎を垂らしながら寝たのはいつ以来だったか。正しい眠り方が更新された世界ではこれまでよりも鮮やかで九龍城砦さながらのグロテスクな装いをしていたものだ。 いつでも壊せる世界だから蝙蝠を愛しても構わないと語られる短い歌しか流行らなくなったつまらな…

まばたきの栄華

眠りたくない気分なので、限界まで起きることにする。20代後半に足首まで浸っているというのに、こんな事をしたら一層心身不調に拍車がかかる。だけど眠りたくないんだ。そういう日だ。 最近どうも自分というものが覚束なくて、生きるのだけで精一杯。少なか…

生者と死者の確かな隙間

録画を頼んでいた音楽番組を無言で見る。深夜2時。起きてしまったから仕方がない。本当は煙草を吸いたかったけど、煙草を取りにまた部屋に戻らなくちゃいけないし、その部屋は昔の家特有の大広間を半分にして母親と共有しているため物音で起きられもしたら、…

わるいぼくのわるいおこないを

人間活動休止を延長。 先週と今週の違い、開き直る。相互に拒絶する日々が地続きになっているからか、部屋の掃除がはかどる。太陽と湿度が憎らしくなる。 何か消し去らないと落ち着かない。薬は抜けても癖は抜けない。捨てて捨ててでももっと捨てないといけ…

人間申請延長

私が離脱しても世界は回る 世界が回らなかったら私はどうなる? 初めてハローワークに行った。やっと離職票が届いたからそれ持って失業保険や社会復帰?就職希望の説明とか、色々聞いた。 障害者手帳を持ってますと言ったら障害者雇用の受付に通された。説明…

しゅしゅしゅ

とあるフォロワーさんが「夏至は魔女のお祭りということで占ってみた」と呟いてたので私も便乗してタロットカードで占ってみた。ギリシャ十字という占い方で、問題の大まかな展開を知りたい時に適しているらしい。 結論としては、今の選択は間違いではないか…

クビシメロマンチスト

すべてが覚束なくて自分の尻尾をひたすら追い回す猫のように旋回する。やりたいことなのに優先順位をつけなきゃいけないなんて可笑しな話だ。 実家に帰った。 長い時間電車に揺られるのが嬉しいから。 数日遅れで誕生日を祝ってもらった。 「何かご希望は?…

大戦争勃発ぎょんぎょんぎょん

癒やしと試練の割合が狂っている人間界、に降り立つじゃない方。 目立ちも影も薄くないけど何故か変に認知されてる気怠さ。半透明の稟議書に書かれたルーンの呪いに気付いたのは俺しかいない。半値で売られた相槌を勢いで買ったけど空気を読まなくてマァ大変…

受付番号476

人生初の転院をした。 今まで実家方面のさらに進んだ田舎の総合病院だったけど、流石に行くのが面倒になったので転院した。という建前。 転院を決めるまで3年もかかった。しかもその決断のきっかけが年明けの漏水騒動というからなんとも皮肉なものである。 …

アントートロジー

大丈夫 この街の魔物たちが喰べてくれるから 己の手を汚す必要はないの それじゃあ宝物も隠そう 誰が拾ってくれるかな 北改札口にヒントがある 人間、人間、人間、人間じゃないもの、魔物 人間、人間、歪な形 誰も私達なんかに興味ないから。 俺は興味ある …

俺たちは互いに加減を知らない

やらなくちゃいけないと思ってたけど結局忘れて気がついたら3ヶ月くらい経ってた。 今回は開けた時期が良かったから膿まないで済んだよ。あ、ピアスの話です。ピアスカッコいいけど、カッコよく見せるための過程が慎重にしなくちゃでね、地味に忍耐勝負なん…

異常が現れた場合は使用を中止してください

ゆっくり崩壊していく夢を眺めていた 私は夢の支配者であり諦観者である。乾いた音を立てて転がる瓦礫の中からはっきり目にしたものと、運よく掴めたもの、こびりついて取れないものーー言い換えれば因果の集大成を燃やしきれないので丁寧に折りたたんだ。 …