涎を垂らしながら寝たのはいつ以来だったか。正しい眠り方が更新された世界ではこれまでよりも鮮やかで九龍城砦さながらのグロテスクな装いをしていたものだ。
いつでも壊せる世界だから蝙蝠を愛しても構わないと語られる短い歌しか流行らなくなったつまらない法改正。結局自分で生きろってことでしょう?
「無知蒙昧な彩りを貪れば良いじゃない」死刑執行人に転職した元ミニマリストが放った言葉は忽ちネオングリーンに変換され半熟のコンクリートを泳いで池袋の猥雑な部分で絶頂する。永遠に変わらないものの1つが動機でして例えば寝付けない午前二時匿名の海に向かって懺悔をしていた運命の孤児達は前世の片割れとシンデレラも呆れる勘違いをかましてそして得体のしれない錠剤に手を伸ばすのだ───
滑稽、滑稽、滑稽!!!
今どきの鶏は罵声を叫ぶらしい。明朝。かつて尊いと信じられていた心をに浄化する時間。そうやって生きづらさを"無かったこと"にして歪に固めて歪に割れた煉瓦の壁の抜け落ちた部分にパテのように乱雑に塗り込んだんでしょう?きっと今頃怪異の名所として無断転載されているに違いない。ケラケラケラケラケラケラ
タイムテーブルを確認したら間もなく出番らしい。トークもセットリストも全部抜けてしまった。どうせなら私に夢中だった可愛い(憎らしい)あの娘の自我を雑に抜き取りたかったよ。色んな色を取り込みすぎてオパールにさえなれなかった、産業廃棄物の塊みたいなそれを。来世では100円ショップのラインストーンになれるといいね。
久しぶりだね。元気だった?今後会うこともないであろう同級生と鉢合わせたからしょうがなくコメダ珈琲に入った。あれあなたコーラなんて飲めたの?どんな商材がでてくるかと思ったらまさかの平凡な愚痴。嫉妬しているらしい。墓場の住所が決まるとそりゃあ嫉妬も生まれるわと思ったら対象がまさかの我が子で。母体と胎児一心同体論が殺された瞬間だった。あなたのこと3分だけ好きになりそう。
そんな理不尽と不条理の間に生まれたのが私です。以後よしなに。