人間申請延長

私が離脱しても世界は回る

世界が回らなかったら私はどうなる?

初めてハローワークに行った。やっと離職票が届いたからそれ持って失業保険や社会復帰?就職希望の説明とか、色々聞いた。

障害者手帳を持ってますと言ったら障害者雇用の受付に通された。説明の仕方も、貰ったパンフレットも専用のそれで優しい言葉だった。半分安心したけど残りの2つは、正社員時代の自分は何だったんだという疑心。3つは、『型』を選ばないといけない世界なんだなあという関心。アンビバレンツ。

「小腸…だと種類はどれかしら?」と職員が首を傾げる。一覧を見たら障害の種類が色々書いてあった。身体障害だけ何故か大腸から下の臓器(大腸、肛門、膀胱)しか書かれてない。小腸の障害が稀有なのかそれとも大腸に内包されているから一部になってるのか?わからんね。

一通り説明を聞き、優しい口調で「質問はありますか?」「失業保険給付中でもアルバイトってできますか?」「可能ですが週20時間以内にしてください。超えると就業してるとみなされるので」「わかりました。ありがとう」

外に出たら雨が降っていた。コンクリートに雨水が跳ね返り淀みと湿り気が絡んだ独特な匂いが鼻孔をくすぐる。その匂いをかいで、更に安心した。

私は働きたいよりも世界を見たいのだと思う。今日投稿したエッセイのように、他人の日常と対面して、非日常に絡ませて。私の日常も同じく他人に見せつける。感想はいらない。返事もいらない。ただ見てればいい。