個室の幻想曲

だいぶ食欲が戻ってきた。久々に固形物を食べて徒歩10分のコンビニまで歩いた。

日差しも良くて風もなかったからよかった。

熱が下がってすっきりしたけど、でも喉の違和感と倦怠感は長引くわね。夜は鼻水も出るからティートゥリーかな?ハーブ系のアロマを枕元に垂らして寝ている。

 

睡眠時間がばらばらになってるから今朝は5時半に目が覚めた。なのでアマプラのウォッチリストから「うみべの女の子」を見ていた。

浅野いにお原作だから最後までもやもやした気分なんだけど最近の「エモい」「映え」の暴力に心がすり減っていたから逆に生意気な中学生がみっともなく貪っているのがいい。

片田舎でひっそりと妙に生々しいのがよりグロテスクさを助長していて、なんか救われたんだ。

見よう見まねでしたセックスも、思わせぶりなことを言って、浜辺に流れ着いたゴミの写真を撮って、弄んでいたはずが依存になって、割り切ってるつもりが執着になって、無意識的に見下していた相手から侮辱的な言葉を吐かれて興奮しちゃってるそんな姿の方が生きてるって感じがする。

朝のたった100分と少しでこんな気持ちにされてしまうとは。表現者として目標の一つにしたいな。

その他には、五木寛之の「不安の力」という本を読んだ。

タイトルの通り様々な視点からの「不安」を著者の論点で語っている本で、何がすごいってこれ出版年が2005年なのに2024年に読んでもストンと心に流れていく。

何年たっても不安はなくならないから、排除するんじゃなくて「共存」する方面で考えたらいいって。

インプットのバランスがいい日。