インターホンはもう鳴らない

第二の実家と言える病院の通院日。1年ぶり。1年もいかなかったことに驚いた。

 

主治医へここ1年を報告。転職とコロナと、家族。

先生も私が小学生からずっといた人で私の家族事情知っているからおじいちゃんが亡くなった事を知らせた。

「アラサーになったよ」って言ってみたら「ああ、そりゃね。私も目が悪くなったよ」って

会話なんだけど、人と人としての会話をしたのが初めてだから不思議な感じで、私はなんだろうって思ってしまった。

25年通って一番早く終わり。検査も薬もないので診療費も一番安くて親と「えっ?」って間抜けな声を出した。

 

帰りはイオンに寄った。こちらも1年ぶりなんだけど改装されていて店の配置が変わってて驚いた。無印がとんでもなくでかい。

入ってる店はほぼ同じなのに、目当ての店を探して疲れてしまった。行き慣れた場所で迷子になるってこんなに不安なんだ。

 

私にとって必要不可欠だった習慣を手放す日なんだ。悲しいとかスッキリするって言うこともなく、ただ呆然とするしかなくて、1年後に予約したけど、それが本当の最後になるんだろう。大人になったから。

 

 

変わらないものがひとつあった。

 

「調子どうですか?」

「駄目です」